【認知症介護】71歳 母の認知症に気が付いたきっかけ

30代親の介護

こんにちは!たあこです。
現在73歳で要介護1の認知症の母、まあさを同居で介護しています。

母は2か月に1回のもの忘れ外来への通院と、週5回のデイサービスに通うようになってから約1年半が経過しました。

今回は、2年前に認知症に気づいたきっかけを書いていこうと思います。
少し汚い内容も含まれますので、苦手な方は読まれないほうがいいかもしれません。

我が家の間取り

我が家はたあこ夫婦と母の3人暮らし。
3LDKの賃貸です。

とても階段が多い家で、高齢者には大変だねとよく言われますが、母の足腰が丈夫な理由はこの家の間取りのおかげでもあるし、何より「ワンフロア(同一階)の家では新婚夫婦と同居できない」と頑な母のために夫が見つけ出してくれたお気に入りの家です。

母には2階のキッチン裏の5.7畳の部屋を使ってもらっています。

我が家の家族の紹介は、こちらの記事 プロフィール をご覧ください。

ゴミ屋敷化した母の部屋

引っ越し後1年半の蓄積

母の異変を感じたのは、コロナが流行し当時勤めていた私の会社が在宅ワークを始めた2020年の6月。
同居を始めて1年半後のこと。

なんとなく2階のキッチン付近が臭いな~と思い、梅雨時期だから仕方ないかと諦めていました。
でも、日に日にその臭いが増してきて夫のさっちゃんが「もしかしたら原因はママの部屋かも?」と言い出しました。

当時の母はプライベート空間に娘の私ですら入れてくれず、少しでも足を踏み入れようならば追い出します。
私たちが家に居るときには絶対に外出をしない母。つまり母の部屋の様子をみる隙は入浴中(カラスの行水なので賞味5分ほど)の超短時間でした。

しかし、臭いの原因をつかまずにはいられない!
母に夕飯の買い出しを頼み、母が家を出たところで捜索を開始しました!

そして足を踏み入れた途端、ゴミ屋敷化した汚部屋に愕然としました・・・。

5.7畳の部屋にシングルベッドを置いているので、もともと広くはない部屋ですが、捨てられないこまごまとしたものやクローゼットに入りきらない洋服で床がふさがり、歩けても入口からベッドまでの3歩くらいとなっていました。

ビニール袋に入ってカーテンレールにぶら下がったり、床に散らばっているものは、趣味の編み物の毛糸です。百均に行く度に買っているようで、後日数えたら300玉以上ありました・・・。

そして、引き出しやクローゼットの中からは、カビだらけの菓子パンやマグロの刺身が出てくる出てくる・・・。

とりあえず母が帰ってきてはいけないので、見つけられたカビ食品だけ回収してその日は部屋を後にしました。

正直、遠目でなんとなく片付いてなさそうだなと思っていた程度だったのが、現実は想像を絶する姿になっていてとてもショックを受けました。

1年半、こんな汚い部屋の中で過ごしていたなんて・・・。
悲しくて信じたくありませんでした。

異臭の原因は謎のバケツ

次の日も引き続き、買い物に出ていった母を見送った後の捜索活動は続きます。

すると、ゴミだらけの部屋の隅の椅子の下に謎の蓋つきバケツを発見!


見るからに怪しいその佇まいから蓋を開けるのに躊躇しましたが、
今母が帰ってきてしまったら終わりだ!
えいやっ!と開けてみました。

臭いの原因はこれでした。

小便をバケツの中にしていたのです。

なくならない異臭

コレクション

バケツ事件後も、連日捜索活動は続きます。

バケツ発見時には私が中身を処理しましたが、2日に一回くらいにはまた中に便が入っています。
大きな便が入っている時もありました。
とりあえず臭いけれどそのままにして様子を見ることにしました。

そして、母が私たちがまだ寝ている早朝にバケツの清掃をしていることもわかりました。

ただ、母のプライドを傷つけてはいけないという思いからその現場を押さえることができないので、どんな形で処理をしているのかがわからなかったのですが、さすがにトイレに流しているだろうと信じていました。

が、とある捜索時に衝撃的なものを発見してしまいました・・・。

母の部屋には北と西に窓が2か所あり、西側の窓の前には嫁入り道具で大切にしている大きな鏡台を置いているため窓が半分隠れています。
ふとした瞬間に、窓と鏡台の隙間を除いたところ、それはありました。

ビニール袋in便のコレクションです。

3つ並んでいました。
週2回の燃えるゴミの日を待っている子たちなんだな、と思いました。

ラスボス発見

その後も、母がいないタイミングを見計らってはバケツとコレクションチェックを欠かさず行い、できる限りは処理をしました。

しかしなかなか消えない異臭。

なんとなくベッド付近が気になり、ある作戦に出ました。

母に暑くなってきたから、涼しい敷布団カバー買ってきたよ~!一緒に取り付けよう~!と提案。
母は自分のために何かを買ってきてくれたことがとても嬉しくなった様で、一緒に布団を剝がしました。

すると、敷布団に茶色いシミが。

あれ?コーヒーでもこぼしちゃったのかな?

とごまかしましたが、私は確信しました。これがラスボスだったのです。

その時に姉に送ったLINEの履歴が残っていました。

LINEでも自ら言っていますが、これが介護の始まりだと覚悟していますね。

介護職の夫にその日にあった出来事を話し、包括センターへ相談するようにアドバイスをもらいました。
その後の介護サービスを受けられるようになるまでの流れは、また別の記事にかこうと思います。

認知症の症状は人それぞれですが、もし皆さんのご両親にも思い当たる傾向があったら、認知症を疑っても良いかもしれません。

「実家を片づけられない親」というのはよく聞く話ですが、足が踏み入れられないほどのゴミ屋敷となった場合には精神的な問題が絡んでいる場合が多いと聞きます。
実際に私も後日もの忘れ外科の先生にも言われました。

今回の記事が少しでもお役に立てると幸いです!
それではまた次回の記事でお会いしましょう!

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