こんにちは!たあこです。
現在73歳で要介護1の認知症の母、まあさを同居で介護しています。
先日、7か月の妊婦検診に行ってきました!
赤ちゃんは順調で、エコー中にあくびをしたり身体をよく動かしていました。
私自身はというと、妊娠中期も終わりにさしかかり、出産に向けて体力作りもしなければいけないと思いながらも散歩するくらいで、明らかに筋肉が落ち、歩いていても一人膝カックンしているほどです(汗)。
今回はそんな軟弱妊婦に起きたトラブルと、それをきっかけに母への対応が変わった話です。
※タイトル通り、少し汚い内容も含まれますのでご注意ください。
最近のイライラ
私は「せっかち」で「短気」なので、認知症の母への対応はひどいものです。
繰り返し同じことを言う時には、「もう100回聞いたし」と突っぱね、毎朝洗濯物を干す時に必ず同じ間違えをする時には、「なんで毎朝同じことやってるのに出来ないのよ」と言い放ってしまったりと、認知症の方と接するマニュアルとはほぼ真逆の対応ばかりをしているダメ娘です・・・。
そして妊娠してからはさらにイライラが増してしまい、時には怒鳴ったりして、その後罪悪感に耐えられずにママごめんね・・と母に泣きつく、というしょうもない繰り返しの毎日。
そんな時母は、昔からの私の性格をよくわかっているので、いいのよ~あんたのカンシャクは昔からなんだからママは気にしてないよ~とあやされ、もうどちらが介護してるのかされているのかわからない状況です。
最近は2つのイライラが重なって、爆発した日がありました。
- 白髪の気になる髪と地肌を油性ペンで塗りつぶす→洗髪後に使った汚れたタオルを発見
- パンツに便が付いているのに気が付かずにみんなの洗濯物と一緒に洗ってしまった(洗った後なのに汚れている母のパンツを発見し気が付く)
朝から憂鬱になり、休みだった夫に泣きつき困らせ、姉にはLINEで、もっと手伝ってよと言わんばかりの嫌味な内容を送り付け、もうこの先私の人生終わりだ・・・くらいに落ち込んでしまい、母と顔を合わせないようにする日が2~3日続きました。
今思えば、そこまで落ち込むようなことでもないんですけどね・・。これがいわゆる妊婦のホルモンバランスの崩れと言うやつです。
五月晴れのお漏らし事件簿
それはとても気持ちよく晴れた昼下がりに起きました。
妊婦検診が終わり、エコーで元気な赤ちゃんの姿も確認出来、美味しいランチと優雅にデザートまで食べ、せっかくこんなに天気がいいのだから、バスに乗らずに徒歩で帰ってみよう!と思い立ち、約40分ほどかけて帰路に着く・・はずでした。
緑いっぱいの川沿いの道を鼻歌を交じりで軽快に歩き、家まであと1キロくらいの時点で、ちょっとゆるそうな便意を感じました。コンビニまでもう少しだったので、急ぎ足で進むと、いつもならキュッとしまっているはずのお尻の穴がなんか開きそうな感じ・・・。
そうしているうちに一歩を踏み出すのも危険な状態で、立ち止まってみても収まる気配がなく、変な汗が・・・。
前からは仲睦まじい老夫婦が、後ろからは犬の散歩のご婦人が向かって来ていて、「今だけは耐えなければ!!!」となんとか気力で乗り切ったものの、
その後、耐えられずにやってしまいました・・・。
37歳にして、お漏らし。しかも「Pちゃん」。
腰にカーディガンを巻いて隠し、足を引きずりながらも、おそらく妊娠してから一番の早歩きで残りの道を15分ほどでなんとか家に着きました。しんどかった・・・。
そして何より辛かったのは、買ってからまだ半年しか経っていない3万円のニューバランスを汚してしまったこと。
パンツとズボンは玄関で脱いで速攻捨てましたが、靴だけは執念で洗いました・・・。
仕事を辞めてしまった私にとってもうしばらく買うことのできない高級品。まさかこんな形で汚してしまうとは思いもよりませんでした・・・。
そしてシャワーを浴び、汚れてしまった床や玄関を掃除してすっきりしたところで母がデイサービスから帰宅。
今朝まで顔も合わせたくなかった母だったのに、思わず聞いてよー!!!とそこで初めて涙が出てきました。
私「さっき、歩いてたらお腹いたくなっちゃってね・・・」
母「え!!?お腹の赤ちゃんは大丈夫なの!!???」
と話を遮られ、
私「ちがうよ、たあこがPちゃん我慢できなくて道端でもらしちゃったの!!」
母は安堵して
母「な~んだ!そんなの洗えばいいじゃない!赤ちゃん無事で良かったね~~」
そのひとことが、私の胸にストンと落ちました。
そっか。
洗えばいいんだ。
ママの汚れたパンツだって、タオルだって、洗えばいいんだ。
汚れたって命がなくなるわけではないんだった。
なんだか今までイライラしていた自分が恥ずかしくなりました。
その日の夕ご飯は母と仲良く食べました。
愚痴のLINEをしてしまった姉に謝りのLINEを送りました。
姉からはこんなに優しい返信。
仕事から帰った夫にも一部始終を話したところ、「そのズボンお気に入りだったんだから、僕が洗ってあげるよ」と言われ、血もつながっていない妻の汚物ですら洗ってくれようとする夫に感動しつつ、さすがに断りました(笑)。
私の心境の変化
私は末っ子の甘えん坊だったので、母から離れるのが嫌で、幼稚園はもちろん、小学校2年生になってもすぐに泣いて先生から電話がかかってきてしまい、父の店を手伝っていて忙しかった母をたくさん困らせていました。
未だにいつも皆に甘え、機嫌が悪くなればぶつけてしまう、もうアラフォーなのに、これから子供が生まれるのに、子供みたいな私。
そんな私を受け止めてくれるのは姉と夫だけではなく、母もだ。
認知症という恐ろしい病と戦い、私からは追い打ちをかけるようにもの忘れのことをうるさく言われ、それでも笑顔で気にしないわよ~という母。
今回、私がお漏らしをした原因は、おそらく妊娠によるホルモンバランスの変化で、身体の筋肉の緩んでしまったこと。(ちょうどその日の妊娠アプリに‘筋肉が緩みやすくなる’と書いてありました)
否応なく訪れる身体の変化は、まさに母の認知症の症状と重なりました。
自分が辛い経験をしなければ気づけない、情けない私。
その日からまだ数日しか経過していませんが、明らかに母への対応は変わりました。
でも、たまにイライラしてしまう時もあります。
そんな時は、「あの臭い」を思い出し(笑)、出てきそうになる酷い言葉を封印します。
出産後はダブルケアになるので、今以上にイライラすることも増えると思うと不安でいっぱいですが、産褥期の辛さや育児を通して、また学ぶこともあるのかなぁなんて思っています。
汚いし情けない話でしたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
こんな私のどうしようもない介護ブログですが、今後ともお読みいただけると幸いです。
それではまた次回の記事でお会いしましょう!
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